少し前ですが、7月2日の午後7時15分すぎ。
「空の色がすごい!」と娘が言うので見てみると、空一面がピンク色!
「すてきだね~」と見ている間に、どんどん、普通の空の色に戻っていきました。
そして私たちも、夜ごはんの食卓に戻りました。
空でどんなことが起こっていたのか、空の専門家ではない私はなんとなくしか予想できなかったので、調べてみました(2019年7月11日追記:その後、光学が専門の先輩からアドバイスをいただいたので、ちょっと書き直しました)。
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まず、夕焼け、朝焼けが赤ぽく見える理由。
太陽が沈みかけ(夕方)or昇りかけ(早朝)のときは、太陽光が私たちに届くまでの空気層の距離が長いので、昼間とは違った光の進み方をします。
太陽の光には、虹の七色のようにいろいろな色の光が混ざっていますが、
その中の青っぽい色の光は、波長が短いので、空気層を通る間にいろいろな分子の粒にぶつかり、あちこちの方向に反射してしまいます(レイリー散乱)。
その結果、青い光は私たちの目に届かず、青っぽい光を感じる(見る)ことができません。
一方、赤っぽい光は波長が長くて散乱されにくく、私たちの目まで届くので、夕焼けや朝焼けで私たちは「赤ぽい光」を感じます。
そして、今回のように空全体がピンク色に見える理由。
夕焼け・朝焼け時に、低層の大気中に細かな水滴などが漂っていると、それらが赤い光をさらにあちこちの方向に散乱するので、空全体が赤ぽく見える。
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…私たちが空を眺めていたとき、太陽と地球との間、地球の中で、こんなことが起こっていたようです。