こどもサイエンスプランニングの思い

サイエンスは難しい、小さなこどもにはまだまだ…と思っているのは大人だけかもしれません。

こどもサイエンスプランニングの「かがく遊び」は、小さな子どもたちの早期教育ではありません。
ことば(お喋りや絵本など)、音楽、絵、運動、などと同じように、身近なモノ・コト(=かがく)も子どもにとっても身近なはず!…だから、楽しむ(遊ぶ)対象であっていいよね!と考えています。
説明しなきゃ、教えてあげなきゃ、という大人の思いも、いったん手放します。

小さな子どもたちにとって大切なことは、その子の興味・関心に基づいて、遊び込む経験を積んでいくことです。
遊びの中で自由で楽しい試行錯誤を重ねることによって、科学的な思考力も育まれます。
そうした経験を通して、成長したときにきっと役に立つ力、たとえば、チャレンジする力、没頭する力、くらべる力、考える力、伝える力、などを育むお手伝いをさせていただきたいと考えています。

また、大人(保護者)の皆さんをとても大切な存在と捉え、大人も子どもと一緒に遊べて、楽しめる工夫をしています。
大人が楽しむ姿や声は、子どもの遊びを刺激します。そして体験を共にすることで、その瞬間にしか出会えない子どもの「言葉」や「行動」「表情」を集めることができます。これらは、慌ただしく過ぎ去っていく日々の子育ての宝物になると信じています。そして、遊びの声かけのヒントにもなるでしょう。

大阪の科学館で、21年間に渡り学芸員として科学教育に取り組んで参りました経験を、小さな子どもたちとその保護者の皆様にお返ししていけたらと思っています。

なお、こどもサイエンスプランニングでは、大学やミュージアム、保育園のみなさまなどとともに、幼児期における科学活動の重要性についての実践研究を行っております。エビデンスとして、実践研究のご協力をお願いさせていただく場合がございます。何卒ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。